生きるという事

私達は悩み苦しみの多いこの世の中にあって、生きるという事がとても苦痛になってしまう事があり、早くこの苦しみから逃れたいという一心で自分で自分の命を絶ってしまう自殺ということを真剣に考えた方も多く、今この瞬間にも命を絶とうとしている方がたくさんおられるのも事実です。

目の前の苦しみから逃れたいということで命を絶ったにしても、確かに今の目の前の苦しみからは逃れられるかもしれませんが、誰にも迷惑を掛けずに命を絶ったつもりでも、仏法では自殺というものが他を殺すことと同じ罪になるということは覚悟しなければいけません。

つまり永遠に近い地獄の苦しみが訪れるのです。

人生の時間はあっという間に過ぎてしまう時間であり、真にするべきは自らの霊性を磨く事であり、その時間ですら満足に無いような中で、そういった修行のチャンスを与えて頂いたにも拘らずその大切な命を絶つことは永遠の苦しみに堕ちてしまうだけなのです。

今は何があっても生きるべきです。

今何をするべきか、そして自分が何のための生まれて来たのか、そしてこれから何処に向かうのかを真剣に追及していきましょう。

高野山真言宗やすらか庵