お焚き上げで終活を

お焚き上げで終活

仏教では僧侶の持ち物として認められている物として「三衣一鉢」と言いまして、修行用の衣と托鉢用の鉢のみ持つことが許されています。

物を持つということは所有欲という欲に繋がって、もっと欲しい、まだ欲しいという欲望地獄に堕ちてしまうことから僧侶は私物を持つという事が厳しく制限されているのです。

悟りと言うものは、欲望を捨て去った寂静の世界であって、一切の物が無い世界なのです。

死後の世界には一切の物を持って行くことが出来ませんので、終活というものは、自分の死後に物を持って行けないからと、物を減らしていくことなのです。

しかしながらこの世で揃えた物はどれも愛着のある物ばかりですし、写真やアルバムなどは捨ててしまえば自分の過去まで否定してしまうようで寂しい限りです。

終活というものは、本当に何もかも捨ててしまえば生活に支障をきたすでしょうし、また新しい物を買うようでは終活の意味が無くなります。

高野山真言宗のお焚き上げ

その点お焚き上げは感謝の気持ちを持って天に届ける訳ですから、無駄になることは決してありませんので、宗教としての供養であれば利用する価値はあります。

死後の世界に物を持って行くことは出来ないということは皆同じ事で、例外はありません。

自分が死んだら一切の物が捨てられる、と思えば今の内に整理整頓しておくべきです。